食について。 -本題-

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

ブタがいた教室」観ましたよ、って話。
ネタバレは・・・多分大丈夫と思います。
先に全体的な感想を言うと、とりあえず「いただきます」、「ごちそうさま」は言いましょうってこと。


小学校を舞台にした、ブタと子供たちの心温まる話・・・・ではなくて。
いや、心温まるシーンは多いんです、多いんですけどそれは主題ではなく。
あくまで終盤の討論シーンに重みを持たせるためのもの、とでも言いましょうか。
あのシーン、子供たちの台本にはセリフがないらしく、それゆえのリアルさがありまして。
白熱するあまり泣き出したり、同じようなことを何回も言っちゃったり。
そしてそんな中、大人すら、いや、大人では思いつかないような哲学的な意見が出たりもして。
とにかく圧巻なんです。答えがないからこそ・・・・ね。
どちらかと言うと答えを出すことではなく、答えを求めることに意味がある・・・とでも言いましょうか。
そして答えを求める、という点において、子供たちが本当に真摯で。


妻夫木聡演じる星先生や、親たち大人はあくまで物語の導き手。主演は子供たちです。
特にそれがよくわかるシーンとしては、家が沖縄料理店をやっている子供が親の手伝いをしながら会話するシーンですね。
子供の頃、ブタの屠殺を見たお父さんがその経験を話すんですが、その話がとても印象深い。
詳しくは観てください。


特に元になった授業やそれを放送したドキュメンタリーに関しては色々と否定意見が出たりしたそうで。
「子供につらい思いをさせてるだけじゃないか!」
という意見は確かに分からなくもないんですが、この痛みは知らなきゃいけないことだと俺は思うんですよね。