太宰府死闘編第一章 -発心-

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

わけがあって年賀状の返事は出来ませんが。



新年早々馬鹿なことをしました。クロックっす。



2003年、12月31日。散歩に行っていた俺はあることを思い立ちました。

「自転車で太宰府ぐらいまでなら行けるんじゃないかなぁ・・・。」



そう思った俺は、年越し番組を一通り見終えると、着替え、ジャンパーを着込み、ラジオをその中にしのばせ、念の為に生徒手帳を持ち、財布を用意して、親にそのことを告げ、出発しました。



直前にチャットやらメッセやらで話した人はさぞかしアホだと思ったことでしょう。

ごもっともです。自分でもそう思います。



普段は何をするにも面倒くさがる俺ですが、

時に、明確なワケもなく、突飛な行動をとることがあったりするんです。

思いつきで。その場のノリで。



家を出発した俺はまず、有料道路を目指しました。

ここまではすぐだと思っていたのですが、上り坂が多いこともあり、だいぶ時間がかかりました。

しばらく国道を走っていると・・・。

ガクン!(前輪が排水溝に落ちる音)

排水溝のフタの上をずっと走っていたのですが、それが途中で途切れていたんです。

真っ暗で気付かず、そのままこんな有様に。



早くも心を折られました。



この時、ようやく自分が馬鹿をやっていることに気付きました。

深夜独特のテンションだけでそれまでは走っていたようです。



だけど、なんか引き返したくなかったんでそのまま進むことに。

ようやく料金所に着く。まだ午前3時頃であるせいか、車通りは少ない。(その代わりかなり速い)

わずか30円(自転車の通行料)を払い、さっさと通過しました。

その時の料金所のおっさんが終始、「マジで!?」みたいな顔をしていたことは忘れられません。

こんな時間に自転車で有料道路を走る学生は滅多にいないでしょうし。



道は暗く、FM福岡をずっと聴いていなければ相当怖かったに違いありません。

車は明らかに制限以上の速度で走ってきますし。



次回、

太宰府死闘編第二章 -疾走-