本末転倒

日テレの「謎を解け!まさかのミステリー」って番組をたまたま見ていたのだが、
その中で、自動車泥棒を捕まえるための、おとり自動車なるものが紹介されていた。
わざとカギをつけっ放しにしておいて、盗もうとした人を車内に閉じ込めて捕まえるものだ。
その関係者は誇らしげにこのようなことを言っていた。
「多いときは1日に9人も捕まえましたよ。」
ハッキリ言って、これは誇らしげに言うようなことではないと思う。
確かに凄いことである。だが、彼は目的を見失っているように思えてならない。
警察の仕事はたくさんの人を逮捕することではない。
犯罪を減らし、人々の安全を守ること。
それが警察の目的ではないだろうか。
この作戦で犯罪者がたくさん捕まれば、それは確かに抑止力になりえる。
だが、捕まえた人数を自慢する、これはあってはならないことだと思う。
「手段」が「目的」になってはダメなのだ。